ASPaC

Report

北京・上海での会議・セミナー

2016.2.24 〜 28

期間:北京 2016年2月24日(水)〜 26日(金)
上海      26日(水)〜 28日(日)
参加者
ASPaC実行委員長:フミ・ササダ (JPDA前理事長)
ASPaC実行副委員長:森 孝幹 (JPDA理事)
ASPaC委員:江藤 正典 (JPDA理事)
ASPaC委員:三原 美奈子 (JPDA会員)
ASPaC事務局:アラン千恵
(国際交流基金:西藤憲佑氏)

訪問先

北京
北京日本文化センター・国際交流基金
中国包装総合会設計委員会
清華大学美術学院

上海
中国上海市包装技術協会(SPTA)
上海視覚芸術大学

本年よりASPaCに中国も参加いただくため、北京、上海のパッケージデザインに関わる団体・大学等との話し合いと、学生の参加を促すためのパッケージデザインセミナーを行いました。

北京レポート

2月24日(水)
早朝の便で、羽田・関西空港より北京入りし、まずご挨拶、事業報告を兼ねて国際交流基金の北京事務所を訪れました。
そこで、中国包装総合会設計委員会の代表と中国でのASPaCの実施に関して相談を行いました。
同会は、2年に一度行われるChina Starの学生部門の事務局企画・運営を行っており、翌日ミーティングをもつ清華大学ともつながりがあり、ASPaCに対しても好意的に考えていて、できる限りの協力を申し出ていただきました。
会議終了後、国際交流基金の皆様と有志で情報交換のための会食をしました。

2月25日(木)
午前中に、清華大学美術学院を訪れ、趙教授、原副教授、陳副教授にASPaCの趣旨を説明し協力を依頼しました。
清華大学としては、ASPaCにとても興味を持っていて、美術大学同士の連携ネットワークを通じて参加する学生を集める能力とパッケージデザインに関しては中国で最も歴史と実績と権威を持つ清華大学が、中国でのASPaCに対する中心的な役割を果たしてゆきたいと申し出いただき身が引き締まる思いでした。
昼食後に、同校美術大学院の大ホールにて、セミナーを行いました。
参加者は、同校の学生、近隣の美術大学生を中心に300名ほどが集りました。

司会はASPaC事務局のアラン千恵。
国際交流基金の西藤氏による挨拶、そして第一講義の森副委員長による『JPDAの紹介とASPaCの紹介』から始まりました。
北京の大学生に対して直接ASPaCのことを紹介できる貴重な時間をいただきました。

第二の講義は、実際に京都造形芸術大学で教鞭をとっている三原委員による『日本のデザイン教育事情』について。創造性だけでなく社会に通用する人材を育てるという2つの柱で考える、日本でのデザイン教育が大事にしているポイントをさまざまな実例を挙げながら説明しました。

第三の講義は江藤委員(JPDA理事)による『日本の地域創生とパッケージデザイン』について。
JPDAが地方の活性というテーマで行ってきた幾つかの展覧会や、調査研究会のニッポンのパッケージデザイン調査レポートなどから見えてくる課題について、また自身が実際に地方で行ってきた幾つかの仕事を通じて取り組んできた課題と合わせてお話ししました。

休憩をはさんでフミ・ササダ実行委員長による基調講演『パッケージ業界の実際の仕事』。
日本だけでなく中国での事例を織りまぜ、ブランディングの観点から実際の仕事について幅広い視点で、詳細にお話いただきました。
みなさんブランディングの講演は、これまであまり経験が無かったようで、食い入るように話に聞き入っていました。

セミナー後、清華大学主催の晩餐会にご招待いただきました。
その際には近隣の美術大学で教えている、清華大学出身の教授も何人か紹介いただきました。
この日は、清華大学のアカデミックなネットワークと、学生に対しての強力な影響力、動員力に圧倒されました。
またASPaCに対しての並々ならない熱意を形に現していただき感謝すると同時に感動をいただきました。

 

上海レポート

2月26日(金)
上海・虹橋空港に到着後、翌日のセミナー会場でもある上海科学技術センターで上海市包装技術協会(SPTA)の皆さん(上海視覚芸術学院の願教授、上海包装技術協会の庄氏、宗氏、PAOS上海事務所を運営し日本語も堪能な張氏)とミーティング。
ササダ会長からASPaCの主旨や目的、今回からの変更点などを伝えると、積極的に取り組む準備がありますとお話いただけました。
作品を収集し管理・送付など事務的な作業も可能とのこと。
願教授は北京・清華大学の趙教授と先輩後輩の間柄にあるということで、清華大学と連携してASPaC事業を進めていただくようお願いしました。
会議終了後は国際交流基金の皆様と有志で情報交換のために会食をしました。

2月27日(土)
午前中に上海科学技術センターに到着。
午後より上海近郊の大学教授や学生対象のセミナーを行い、80名を超える参加者で立ち見も出るほどでした。
セミナーには現在、上海五條特殊製紙のディレクターをされている元資生堂の廣哲夫氏も駆けつけてくださいました。
セミナー内容は大学の先生が多いということで北京とはひと味違ったアレンジを各自施しました。
森副委員長による『JPDAとASPaCの紹介』では、JPDAの活動はもちろん、ASPaCの開催意義や波及効果について詳細な説明を行ないました。三原委員によるデザイン教育の現状も、江藤委員によるデザインと地域創生は関心度が高く会場は熱気溢れる状態へ。
ササダ委員長は、基調講演として企業とのブランディングプロセスをより丁寧に且つ専門的な視点で話され、長時間にも関わらず熱心にメモを取る人や写真を撮る人が多かったのが印象的でした。

セミナー終了後は様々な大学関係者から名刺交換の申し出があり、日本のデザインはもちろん、デザイン教育に対する関心の高さを感じました。その後、SPTA主催の上海の歴史的な建築物での交流会にご招待いただき、双方がざっくばらんに話し合うことができ、今後に繋がる大切な親交を深めることができました。

2月28日(日)
浦東の近代的なビル群と、戦前から残る歴史建築群を両方見渡すことができる外灘や、清時代に建築された庭園・豫園、また近年建設ラッシュと言われている公営美術館で、発電所をリノベーションした「上海当代美術博物館」を視察。デザインやアートに接して高まるエネルギーを感じました。

昼からはホテルを離れ空港へ。
空港でもミーティングを行い、委員間で今後のASPaCについての役割分担などについて話し合いました。

北京でも上海でも、アジア × 学生 × パッケージデザインという新しい切り口の国際交流事業であるASPaCに関心が高く、手応えを感じました。

学校、先生、学生が一丸となってASPaCに取組み、素晴らしい作品ができあがることを感じ、期待が膨らみます。

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