JPDA西日本委員会 勉強会 ひらく vol.4

知っておきたいパッケージデザイン 印刷のツボ

開催情報
開催レポート

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開催日時:平成29年3月16日(木)討論会:15:00~17:00
開催場所:メビック扇町
参加者数:59名(会員50名・一般9名)

 

西日本事業の第4回「ひらく」は、「知っておきたいパッケージデザイン 印刷のツボ」を開催しました。

講師をお願いしたのは、コダック合同会社・パッケージング事業部本部長・田嶋伸介氏と、
株式会社アドプレックス・パッケージ本部部長・中村憲一氏。田嶋氏は「パッケージ市場と印刷手法の特徴」と題し、 印刷の基礎について、中村氏は「食品包装と水性フレキソ印刷」について、講演をお願いしました。

田嶋氏によると、印刷業界の世界的な傾向として、インターネットの普及でパンレットやポスターなどの
セールスプロモーションの需要が落ち込む一方、パッケージ分野は、デザインや印刷による表現効果が
売上に直接関係することが認められ、成長分野として注目が集まっているそうです。

パッケージの印刷は、印刷するものに適した手法が選ばれます。段ボールにはフレキソ印刷、
折箱やカートンボックスにはオフセット印刷かグラビア印刷、ラベル・タグにはドライオフ(レタープレス)印刷、 メタル・プラスティック(容器)にはドライオフ印刷やオフセット印刷などが、主な印刷方法です。

中でも、軟包装材にはグラビア印刷が一般的(約95%のシェア)ですが、これは日本だけで、欧州では
グラビアとフレキソ印刷が半分ずつ、米国ではフレキソ印刷が7割程度のシェアを持っているそうです。

その原因は、日本ではグラビア印刷が得意な淡色の諧調表現を生かしたデザインが好まれることや、
フレキソの表現の進化や水性フレキソ印刷の環境適性がまだ普及していないことをあげられていました。

中村氏はその水性フレキソ印刷の特徴である、
1.環境負荷が低い(インキに揮発性有機化合物を含まず溶剤臭が低い)、
2.凸版印刷の特性で薄いフイルムや平滑性の低い素材にも適応可能、
3.製版技術の進化による表現精度の向上、
について、サンプルを見せてもらいながら説明をしていただきました。

当日はいつもより一般の参加者や学生や若い人も多く、
パッケージデザインの基礎情報についての関心が高いことを実感しました。

今後も定期的に「知っておきたいパッケージデザイン○○のツボ」シリーズを開催したいと思います。

担当委員長:津乗康祐
担当副委員長:三河内英樹
担当委員:小江基三郎/木場久美子/和田野香恵
統括委員長:松尾政明
統括副委員長:三原美奈子

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