JPDA西日本委員会 勉強会 かたらう vol.1

食卓を彩る北欧のパッケージデザイン/総会報告会

開催情報
開催レポート

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開催日時:平成29年6月23日(金) 15:00~17:00
開催場所:メビック扇町
参加者数:52名(会員47名・一般5名)

 

西日本事業の今年のテーマは「かたらう」です。
「かたらう」ことで、絆を深め信頼や思いやりの気持ちが生まれます。
西日本の事業がそんなきっかけになればと、テーマに選びました。

さて、今回の講師をお願いした加藤真弘氏は、慶応義塾大学大学院生のころから北欧のパッケージデザインに惹かれ、スーパーに通うために現地を訪れること10回。就職もスウェーデン発祥のテトラパックに入社されたという、筋金入りの北欧パッケージマニアです。
当日、会場には加藤さんがコレクションされた、パッケージが並べられました。
参加者は、その中から買いたいと思うものを選びその理由を、また、日本と北欧の牛乳パッケージを比較して感じることを付箋に書き込みました。

加藤さんは、「日本のパッケージは生活者の多様な価値観に寄り添っているのだろうか。」という問いから、北欧のパッケージへと導かれたそうです。
講演もそこを起点に、北欧5か国を巡る妄想ツアーとして、出発しました。
最初の国フィンランドでは、改版を予告するパッケージデザインが新鮮でした。スウェーデンは、プライベートブランドが強く、安全意識の高まりから自国生産の食品が増えているそうです。
デンマークは、現代建築とアルコール飲料のパッケージが特徴的ですが色使いは地味。
ノルウェーは、オーロラが浮かびあがるパスポートがユニークで、乳製品TINEのパッケージが優れています。
アイスランドも乳製品MSのパッケージがお勧めです。

加藤さんが考える北欧パッケージの魅力は、「食卓を彩る」デザインにあります。
先の牛乳パッケージの比較では、参加者から「北欧のものは見ていても楽しい」「日本は売場での訴求力が強い」といった意見が出ました。
加藤さんは、北欧のデザインはシンプルで有機的。直観的な表現で使用時に食卓を彩り、生活者を対象にしたパッケージ。
対して日本は左脳的で、購入時にいかに際立つかを目的に、消費者を対象にしたパッケージであると分析されました。
本当にパッケージが大好きなことが伝わる加藤さんのお話と、参加者とのかたらい、北欧の美しいデザインのパッケージに囲まれて、誰もがあったか~い気持ちになれた勉強会でした。

その後引き続き行われた総会報告会では、西日本に初めてお越しいただいた渡邊事務局長からの会計報告と、各担当から委員会の今年度の計画が報告され、今年度初めての事業は、無事終了しました。

担当委員長:木場久美子
担当委員:竹内美江/馬場修平/三河内英樹/和田野香恵
統括委員長:松尾政明
統括副委員長:三原美奈子

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