鹿目尚志講演会「88歳がなんぼのもんや!」〜鹿目尚志のアッカンベー寿〜のイメージ

JPDA西日本委員会 勉強会 まえむき vol.4

鹿目尚志講演会「88歳がなんぼのもんや!」〜鹿目尚志のアッカンベー寿〜

開催情報
開催レポート

2014年度、最終回となる西日本勉強会「まえむきvol.4」は
今年八十八歳(米寿)をお迎えになる鹿目尚志先生をお招きし
60年余りのデザイン活動の中から「真のデザインアイデンティティ」について
講演していただきました。

開催日時:平成27年2月6日(金)15:00~19:00
開催場所:TKPガーデンシティ東梅田
参加者数:81名(会員69名/新入会員5名/一般7名)

 

2014年度、最終回となる西日本勉強会「まえむきvol.4」は
今年八十八歳(米寿)をお迎えになる鹿目尚志先生をお招きし
60年余りのデザイン活動の中から「真のデザインアイデンティティ」について
講演していただきました。

講演は鹿目先生の意向で難しい話は一貫してしないと言うことで、
「鹿目尚志でぇーす」と88歳とは思えぬユーモアのある滑り出しで講演は始まりました。
生まれ育った北海道・根室でのお話、東京で空襲に遭ったお話。
鹿目先生の半生を赤裸々に語って下さいました。

その中でも印象に残ったお話を少しご紹介します。
まずは子供の育て方の話です。
幼少の子供が描く絵は「生理的な感覚で描くので美しい」
それが小中学生になってくると絵の良い悪いが判断できるようになり
表現の素直さが無くなってくるという事でした。
これには大人(親や教師など)が大きく関わっており、
幼少の大事な時期に素直な表現を伸ばすことができず
大人の判断で芽を潰してしまう事がある。
子供の時の感性は大人まで繋がっており社会のモノの見方などにも影響するので
非常に怖いものだと危惧されておられました。

また我々にはクリエイティビティというモノをパッケージデザイナーとして
しっかり持って欲しいとお話し下さいました。
現代のパッケージデザイナーは商品が売れなくてはいけないという使命をもたされ、
個人が持つクリエイティビティを出す事が難しくなってきている。
しかし売れるだけがすべてではなくデザインとしても素晴らしいギリギリの所を目指して欲しいと
熱い御言葉をいただきました。

最後にパッケージ協会は仲良しの集団ではなく互いに戦いの場として本音でぶつかり
共に共鳴していく事を願っておられました。
参加いただいた皆様には心に残る有意義な講演会になったと思います。

担当委員会:西日本委員会
担当理事:井上聡/永島学/中森恭平/藤田隆/森孝幹
担当委員:長田誠一(委員長)/井上邦子/金谷知佳/大力千津子/津乗康祐/
中村拓哉/中村尚史/坂東由章/松尾政明/三河内英樹/和田野香恵

Pick Up

ページの先頭へ