JPDA西日本委員会 勉強会 ひらく vol.2
「秋の工場見学&犬山観光 バスツアーin愛知県」あなたの知らない粘着の世界
開催情報はありません。
開催日時:平成28年9月10日(土)講演会:11:00~12:00/工場見学:13:00~14:30
開催場所:講演会:犬山商工会議所/工場見学:シバタセスコ株式会社犬山工場
参加者数:24名
西日本事業「ひらく」の第二回は、「秋の工場見学&犬山観光 バスツアーin愛知県 あなたの知らない粘着の世界」を開催しました。
講師をお願いしたのは、シバタセスコ株式会社の代表取締役社長・柴田哲男氏。シバタセスコ株式会社は粘着・接着加工の専門企業で、テープや付箋、シールなどのステーショナリーのほか、生活雑貨やスポーツ用品の製造を手がけています。
9月10日(土)朝8時、参加者を乗せたバスは大阪駅前を出発。車中では、委員長の三原さん作成の資料で「粘着の世界」を予習し、途中渋滞に巻き込まれながらも11時過ぎには犬山市に到着しました。事前に、中部会員の坂川さんと日報の吉野さんが、シバタセスコのスタッフの方々と会場の準備をしてくださり、スムーズに講演会をスタートすることができました。
そもそも、物と物とが「つく」ためには、分子レベルで「近づく」ことが必要です。接近すると分子と分子の間に電気的な力が働き、お互いを引き付けあうのだそうです。普通は、そこまで物と物を近づけることはできませんが、間に水を垂らすとその状態を作り出すことができます。ガラスとガラスの間に水を垂らした、あの状態です。接着剤が液体なのはそのためで、接着剤はその後、固まります。これに対し粘着剤は、常に濡れた状態を保っています。そのため、すぐ「つく」ことができ剥がすこともできるのです。
粘着剤の性能は、つく力の強弱の他に、繰り返し貼ったり剥がせたりできるか、ついた状態を長く保持できるか、剥がした痕は残らないかなどを調整しながら、目的に応じ設計されます。
「ゴキブリホイホイ」の粘着剤の開発は、ゴキブリが粘着剤に触れた一瞬について、ゴキブリが暴れてもそのままの状態を保ち、さらに粘着力が長期間保つよう、繰り返し実験を行ったそうです。
その後伺った工場では、粘着シートの製造工程や、粘着剤のグラビア印刷などの新しい技術を見学しました。
フリータイムには、思い思いに犬山城や温泉を楽しみ、予定通り夜8時に帰阪。
丸一日たっぷりと「粘着の世界」に触れて、いままで知らなかった新しい知識と発想のきっかけが得られた、充実した勉強会になりました。
担当委員長:三原美奈子
担当副委員長:木場久美子/和田野香恵
担当委員:椿原ヨシハル/坂川可純
統括委員長:松尾政明
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