わかりやすさとは何か 〜ユニバーサルコミュニケーションデザインを学ぶ〜のイメージ

調査研究委員会

わかりやすさとは何か 〜ユニバーサルコミュニケーションデザインを学ぶ〜

SDGs社会に必要とされる、できるだけ多くの人にとって「わかりやすい」デザインとは。
パッケージで消費者とのコミュニケーションを、よりスムーズに伝わりやすくするユニバーサルデザイン手法を、情報伝達&色彩の両面からお伝えします。ぜひご参加ください。

開催日
2025年07月02日(水)13:30 ~ 2025年07月02日(水)16:30
開催情報
開催レポート

講演A
ユニバーサルコミュニケーションデザイン基礎講座
コミュニケーションの「わかりやすさ」はとても重要。多岐に渡る商品情報が記載されるパッケージ裏面をどのように構成すればより「わかりやすく」なるかを、実例をもとに解説
講師:UCDA(ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会)専務理事 武田一孝氏

講演B
カラーユニバーサルデザインを知る
色覚特性に関わらず、情報が「伝わりやすい」デザインのための配色のコツの解説
また、色指定で必要な色だけが欲しい時に活用できる、インクジェット出力色見本紹介
講師:DICグラフィックス株式会社 秦野哲洋氏
DICカラーデザイン株式会社 竹下友美氏

日 時:2025年7月2日(水)13:30-16:30(開場:13:00)
会 場:DIC株式会社 2階 大会議室
https://www.dic-global.com/ja/about/facilities/headoffice.html

対 象:JPDA会員、一般、学生
参加費:JPDA会員 2,000円(税込)/ 一般 2,500円(税込)/ 学生 1,000円(税込)
定 員:100名(先着順とさせていただきます)
申込締切:6月27日(月)23:59(定員に達した段階で締切ります)←申込期間延長しました!
注意:原則、申し込み後のキャンセルはできません。

講師に質問のある方は、申し込みフォームの質問欄にご記入ください。
案内フライヤーはこちらから >>> UCDseminar0702_flyer.pdf

主催:公益社団法人日本パッケージデザイン協会
協力:一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会/株式会社研文社
DICグラフィックス株式会社/DICカラーデザイン株式会社

<以下、必ずお読みください>
公益社団法人日本パッケージデザイン協会は、本申し込みのフォームを通じてご提供いただきました個人情報について、お申し込みいただきました皆様に代わって以下の協力団体に提供いたします。各協力団体の個人情報保護方針/プライバシーポリシーは、各リンク先の通りです。ご確認後、同意いただいた上でお申し込みください。

一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会
https://ucda.jp/kojin.html

DICカラーデザイン株式会社
https://www.dic-color.com/privacy/index.html
※なお、共同利用により、その他のDICグループ会社においても利用させていただく場合がございます。

株式会社研文社
https://www.kenbunsya.jp/privacypolicy/

申込は下記ボタンよりお進みください(外部サイト Peatix)
※JPDA会員/一般/学生のチケット区分は、Peatixサイトで選択してください。

※申込サイトがPeatixに変わりました!
お支払い方法は、クレジットカード払いの他にコンビニ支払いやPaypalをお選びいただけます。
初めてPeatixを使用する方は、アカウントの登録が必要です。
新規登録、又は外部サービスアカウント(facebook/ X /Google/Apple)からご登録してください。アカウント登録後、JPDAをフォローしていただくとJPDAのイベントのお知らせがご登録のメールアドレスに届きます。

※領収書は、申込後にPeatixのサイトから各自ダウンロードしてください。
領収書について:https://help-attendee.peatix.com/ja-JP/support/solutions/articles/44001821741

主な内容

■開会挨拶(JPDA調査研究委員会)


写真:左/JPDA調査研究委員会 桑和美委員⾧ 右/会場 DIC株式会社 本社2階大会議室

■講演A(1)ユニバーサルコミュニケーションデザイン基礎講座(UCDA)
■講演A(2)伝わるコミュニケーションデザイン、UCDの取り組み(研文社)


写真:左/UCDA 武田一孝専務理事 中央/UCDA 業務推進局 東真帆 氏 右/研文社 田中謙司 氏

講演A(1)
UCDとはUniversal Communication Designです。2009年発足の一般社団法人ユニバーサルコミュニケーションデザイン協会(以下、UCDA)は、企業・団体が生活者に提供する「情報品質」の向上に寄与し、社会問題の解決に貢献することを活動方針としています。
(情報品質:企業の発信する重要な情報が「正しく」「わかりやすい」こと)
ユニバーサルデザインのUD7 原則である、1 公平性、2 自由度、3 単純性、4 わかりやすさ、5 安全性、6 体への負担の少なさ、7 スペースの確保、は概念的で基準が標準化されておりません。メーカーは独自のUD基準で開発や品質保持をしています。品質は基準によって保たれていることからUCDAでは、産業(情報の送り手)・学術(情報の作り手)・生活者(情報の受け手)の集合知で「わかりやすさ」を科学的に研究し「わかりやすさ」の基準を策定、客観的な立場で評価・認証する制度を設けております。「わかりやすさ」とは「わかりにくさの要因」を取り除いた状態であると定義し、コミュニケーションの専門家の協力を得てDC9ヒューリスティック評価の基準を確立。(2013年特許取得)デザインの問題点を見える化し評価している。

講演では具体的なパッケージデザインのUCD評価事例と改善事例を紹介。文章、イラスト、色彩設計、レイアウトが重要であることにフォーカスし、単位や表現の統一・情報の連動性(例:記号の場合、記号と注釈が近い場所にあり連動しているか)・文章の縦、横書き混在の指摘・フォント(余白が重要である)(みんなの文字紹介)・みんなのピクト(無料で利用できる特定原材料等28品目(アレルギーの原因)を網羅したピクトグラムを紹介(https://ucda.jp/research/minnano_picto.html)・強調色の使い方(情報を整理し使用する・色弱者への対応等)・調理方法や作り方の説明方法等が大切であると解説。またなぜパッケージの「UCD改善」に取り組むのかについては、問い合わせが多い商品から改善したら問い合わせが実際に減った・サービス向上のため、自社内で「わかりやすい情報」に取り組んだが担当者の主観が入り、納得性のある改善にならなかったこともあるので、第三者(UCDA)介入には多くの利点があるという。UCD改善を実施した結果、2年間で問い合わせが3割減少したことなどを紹介。「わかりやすい情報」は攻めのマーケティング・付加価値向上・顧客満足度向上につながり、バックオフィスでは業務改善・コスト削減につながると結んだ。

講演A(2)
研文社はUCDAの窓口会社であるということと、2017年にドキュメントコンサルタント室を社内に設立し、情報化社会・高齢化社会・多様性への対応といった社会背景の下、情報のわかりやすさに関する専門家「ドキュメントコンサルタント」の育成をスタートしたことや、伝わるデザインプロジェクトの取り組み、オンラインカタログ診断サービスやデジタルオンデマンドセンター、デジデコールを紹介していただきました。
・オンラインカタログ診断サービス:https://tsunagaru-design.jp/archives/1281
・デジタルオンデマンドセンター:https://www.kenbunsya.jp/doc/
・デジデコール:https://kenbunsya-is.com/digidecorlabel/

■講演B(1)DIC COLOR STORE インクジェット色見本、デジタルカラーガイドのご紹介(DICグラフィックス)
■講演B(2)カラーユニバーサルデザインを知る、安全性に関わる情報アクセシビリティ(DICカラーデザイン)


写真:左/ DICグラフィックス 秦野哲洋氏 右/ DICカラーデザイン 竹下友美氏

講演B(1)
DICグラフィックスからは、DICカラーガイドを用いた色指定の際に起こりえる問題点の改善方法や、新しいツールを紹介いただきました。カラーストアで作成する「インクジェット色見本」やスマートフォン上で色を確認できるアプリ「DICデジタルカラーガイド」について解説されました。
DIC COLOR STORE:https://shop.dic-graphics.co.jp/
デジタルカラーガイド:https://www.dic-graphics.co.jp/products/dcguide/

講演B(2)
DICカラーデザインは、DICグループとして2007年頃から取り組んできたカラーユニバーサルデザインについて講演。色弱は国内では300万人以上(日本人男性約5%、女性は約0.2%)、高齢者の白内障は国内に140万人以上、弱視(ロービジョン)は国内に100万人以上存在します。
世の中にある「わかりにくい、伝わりにくい色」のことは、完全に浸透・理解はされていないなか、令和3年に障害者差別解消法が改正され令和6年4月に事業者による障害のある人への合理的配慮の提供が義務化されました。(内閣府:https://www8.cao.go.jp/shougai/suishin/sabekai_leaflet-r05.html
これにより今後はより一層、障害のある人もない人も認め合いながら共に生きる社会の実現を目指していくこととなります。
色の感じ方については個人差があることを前提として、パッケージデザインを含む他の分野でも意識をすることが肝要です。情報伝達の課題では、配色に注意が必要と指摘。例えば1型色覚の方は、赤と黒の見分けがつきにくい。赤ベタに黒文字の商品名の場合は判読しにくく、黒文字の文章中に赤文字で強調することについても目立って感じられにくい。赤と黒を使う時は、赤を黄み寄りの赤にすることをお勧めする。また、色弱者が混同しやすい代表的な配色例には、「赤と緑」「オレンジと黄みの緑」「紺と紫」「水色と青みのピンク」「グレーと青みのピンク」が挙げられる。
パッケージは、商品名・容量・商品説明・開け口等の情報をわかりやすく記載する必要があるので、食味と色味がかけ離れないようにバランスを取りながら、明るさの差、鮮やかさの差といった彩度・コントラストをつける方法で調整ができることを覚えておいてほしい。アドビのソフトウェアの色弱者向けのCUDソフトプルーフ(擬似変換)(PhotoshopおよびIllustrator)にて確認する方法[表示→校正設定→P型(1型)色覚/D型(2型)色覚]もありますので、デザインの際には意識して試してみることも有効ではないかと提言いただきました。

ユニバーサルデザインカラー採用の新JIS安全色:
平成30年に約13年ぶりに、有識者監修の下改定されています。以前は赤が暗く感じられ1型色覚の人が黒と誤認しやすい点については、黄みに寄せる改善をしている。
https://www.dic-color.com/knowledge/business/jis_safety_color.html
カラーデザインのための色彩基礎知識:
https://www.dic-color.com/knowledge/color_knowledge.html
カラーユニバーサルデザイン推奨配色セット ガイドブック:
https://www.dic-graphics.co.jp/navi/color/ud.html

展示風景

各展示コーナー
■UCDA:UCDA AWARD 2024、UCDA認証「伝わるデザイン」取得のパッケージデザイン事例、みんなのピクト、みんなの文字

■DICグラフィックス:IJ色見本、DICデジタルカラーガイド

■DICカラーデザイン:配色チェックワークショップ

■研文社:環境配慮型プリント×伝わるコミュニケーションデザイン

■理想科学工業:文書の見やすさ自動判定ツール「ヨミヤス」

コロナ期に多く催されたオンラインセミナーではなく、リアル会場での体験型セミナーの効果を実感した。参加者が個々の目的にあわせブーススタッフと意見交換をし、5時までのアフターセッションを活用。一方的な講義形式を超えた学びの場を提供できた。
【セミナー参加者:97名(JPDA 会員28名、一般28名、プレス3名、関係者38名)】

(セミナー報告 調査研究委員会/桑和美・足立美津子)

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