世界をこじあけろ Talk Café 2012(トーク カフェ 2012)のイメージ

JPDA東日本委員会

世界をこじあけろ Talk Café 2012(トーク カフェ 2012)

開催情報
開催レポート

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開催日時:平成24年7月25日(水)18:30〜20:30
開催場所:3331 Arts Chiyoda 千代田区外神田6-11-4
講師:熊野 亘 氏
舘鼻 則孝 氏
司会:田中 健一 氏
出席者数:94名

トークカフェ2012は、会員76名、一般6名、学生11名、招待1名の計94名のお客様をお迎えし、7月25日(水)に開催いたしました。トークカフェは次世代のパッケージ業界を担う若手と、マネージメントも手がける中堅をターゲットとしたトークイベントで、今年で5回目の開催となります。会場は若手にも注目が集まる3331アーツ千代田(アートスペース)にて実施しました。

シューズデザイナーの舘鼻則孝氏は東京芸大で染色を専攻し、卒業制作の靴を世界的ミュージシャンであるレディーガガに提供したことで世界的にも注目されている方です。
家具デザイナーの熊野亘氏は、フィンランド留学中、卒業制作のイスを世界で活躍するプロダクトデザイナーのジャスパーモリソン氏に認められ、日本帰国後も彼のアシスタントを勤めながら自らの作品を発表しています。

今回は、若くして世界に飛び出していったお二人の今までの活動、障壁をどう乗り越えていったのか?それによって生まれた価値観や仕事のスタンス、海外から日本のものづくりがどう見えるのか?など日本人クリエイターのあり方、世界で通じるデザインについて語っていただきました。

彼らの共通のキーワードは「とにかく行動すること」「人とのつながり」でした。一見すると、順風満帆に見える彼らも実はそうではなく、舘鼻氏はレディーガガに靴を提供するまで100件以上の売り込みを行い、また、熊野氏もフィンランド語が全く話せないにもかかわらず、とにかく現地の美大の入学試験を受けたとの事です。

今、彼らは作品を通して、ユーザーとのコミュニケーションをはかっています。舘鼻氏は「靴をメディアとして、いろいろな人と繋がって行きたい。靴以外でも繋がって行きたい」と語り、熊野氏は「今は実際に使ってくれている人の顔が見えないというジレンマがあり、もっと使う人との距離を縮めたい」と語ります。

また、お二人の対照的な点を挙げると、舘鼻氏は「日本人である自分の魅せ方」が根底にあり、熊野氏は自然に「現地に溶け込む」ことが出来る人物であるということです。 「‘ジャパンメイド’を世界に発信して行く為には、日本人であるアイデンティティーや精神性がないと世界には認められない」と舘鼻氏は語り、「あるモノを作りたいのであれば、その土地に赴かないと知ることはできない」と熊野氏は語ります。どちらも世界を知る上では非常に大切なことであると痛感させられる言葉で、世界という共通項はあるものの異なった才能・価値観が垣間みられ、刺激的で楽しいひとときとなりました。会場にはお二人の代表作をお持ちいただき来場の皆さんも引き込まれていました。

参加された皆さんには、今回のトークカフェを通じて気づきや日常の業務に対する理解関心が深まることを期待しています。

お2人に好きなパッケージをあげていただきました—————————-
◇熊野氏
・ティッシュペーパー(BOX)/ゴムバンド(BOX)/糸巻き
◇舘鼻氏
・EAU DE PARFUM 「BYREDO PARFUMS (M/MINK)」

パッケージの画像は下記をご覧ください。
[BYREDOのサイト]
http://byredo.com/en/product/43/m-mink

 

[担当理事]伊藤 透/竹内清高/野末俊作
[担当委員]竹廣光春/西島幸子/江藤正典/牧之瀬文隆/古城晴美/平田克己/谷口和隆/内山淳子/田口頼幸/
竹澤さつき/添田幸史/國吉英二郎/佐藤雅洋/東泉沙也夏

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